保険のヒミツ(基礎編)

生命保険?損害保険??わかりづらい保険の仕組みを、簡単に噛み砕いて説明します。

保険のミソ:保険って、こういうものです

単純化した例で、保険の原価を考えてみましょう

 では、保険の原価の計算方法を考えてみましょう。以下は、前頁で書いた、保険の単純化した例です。

 

 あるところに同じ年齢の100人の男性がいたとしましょう。その100人全員が父親であり、一家の大黒柱として働き、家族を食べさせているとします。家族の中では、父親以外に働いている人はいません。そこで、その100人は考えました。もし自分に万一のことがおきると、家族が路頭に迷う。これではいけない。そこで、賢い一人が考えつきました。保険です。100人の仲間でお金を出し会う。そして、「2年以内に仲間の誰かが死んだときには、そのお金から遺族に保険金50万円支払う」ことにしました。非常にシンプルな保険の例ですよね。ところが、ここで問題が。保険を作ることを決めたのはいいものの、では、彼ら100人は、いくらずつ金を出し合えばいいのか?

保険原価の算出1:保険金がいくら必要になるか(=◆予定死亡率)

復習です。保険は、以下の3つ要素から決まってくる、ということでした。

 ◆1.保険金がいくら必要になるか(=予定死亡率)

 ◆2.どれくらい経費がかかるか(=予定事業費率)

 ◆3.どれくらい運用で増やせるか(=予定利率)

 

 まず最初に、遺族に支払うお金(つまり保険金)がいくら必要になるのかを見積ります。遺族には保険金50万円を支払うことになっていました。では、年間何人が死ぬと想定するのか?ここでは、統計を利用します。統計を見ると、彼らの年齢では年間2人が死ぬと出ていました。また、さらに一歳、歳をとると死亡者は3人になることも、統計からわかりました。これが『予定死亡率』です。では、実際に必要な保険金を計算してみましょう。一年目は、50万円×2人=100万円、二年目は一人分増え、150万円。支払い準備として必要な保険金は150万円ということがわかりました。