保険のヒミツ(基礎編)

生命保険?損害保険??わかりづらい保険の仕組みを、簡単に噛み砕いて説明します。

保険原価はこうして決まる

保険原価の算出2:どれくらい経費がかかるか(=◆予定事業費率)

もう3回目ですから覚えてますよね。保険は、以下の3つ要素から決まるのでした。

 ◆1.保険金がいくら必要になるか(=予定死亡率) 一年目2%、二年目3%

 ◆2.どれくらい経費がかかるか(=予定事業費率)

 ◆3.どれくらい運用で増やせるか(=予定利率)

 (条件:保険加入者100人、2年以内に加入者が死亡したときに遺族に50万円支払う)

 

 前回までで決まったことは、◆1の予定死亡率は、1年目に100人中2人。2年目に100人中3人、ということでした。では、次に2番目の部分です。100人の仲間からお金(保険料)を集めるのはいいのですが、大金である、その保険料を管理する必要が出てきます。そこで、その保険料を管理する人を一人雇うことにしました。今回は単純に、その費用が年間10万円としましょう。2年間でかかる費用を、保険金と合わせて実際に計算してみると、一年目は100万円+10万円=110万円。二年目は150万円+10万円=160万円。ですが、ここで、ちょっと修正を加えます。かかる費用を単純に負担者の数で割ると、2年目は死亡者が増える一方、負担者が減ります。つまり、二年目の負担が大きくなってしまいます。それでは困ってしまうので、一年目と二年目の一人当たりの負担額を同じになるように修正します。一年目に集めたお金が少し余るようにし、二年目の費用の足しになるようにしておきます(つまり、実際の保険と同じようにしておくということです)。

保険原価の算出3:どれくらい運用で増やせるか(=◆予定利率)

 

 100人もいると、中には抜け目の無い人もいまして、「保険金を金庫にしまっておくだけではもったいない」と言う人も出てきます(笑)。そこで、上記2つの費用を保険金から差し引いて余ったお金を、株や債券で運用して増やすことにしました。すると、今度は節約家の人が言います。「一定の利回り(=予定利率)で運用できるなら、増える分を見込んで、最初に支払う保険料を安くしろ!」と。確かに一理あります。ということで、最終的には、運用で増えると見込まれる分(今回は、予定利率を2.77%として計算)を、保険料から差し引いて、お金を集めることになりました。