保険のヒミツ(基礎編)

生命保険?損害保険??わかりづらい保険の仕組みを、簡単に噛み砕いて説明します。

保険原価と保険の採算

実際の保険の計算は、こうなります

 全頁までで、保険の原価計算を単純化して考えてきました。では、今までの条件を総合すると、一人当たりの保険料はいくらになるのでしょうか?

 条件:保険加入者100人、2年以内に加入者が死亡したときに遺族に50万円支払う

 ◆1.保険金がいくら必要になるか(=予定死亡率) 一年目2%、二年目3%

 ◆2.どれくらい経費がかかるか(=予定事業費率) 一年10万円

 ◆3.どれくらい運用で増やせるか(=予定利率)  年利2.27%

 以上三つの要素を考えて計算すると、100人の仲間から集めるお金は、ひとり当たり年間13600円と決まります。もちろん、この数字を算出するためには複雑な計算が必要です。でも、重要なのは計算式ではなく考え方なんです。要は、二年間に「入ってくるお金」と支払いや経費で「出ていくお金」がピッタリと合って余らないように設定されていればいい、ということです。(※計算内容は、当然、3つの要素、◆予定死亡率、◆予定事業費率、◆予定利率が変化することで、全く違う値に変化します)

保険運用1年目

一年に2人が死亡する見込みで計算(◆予定死亡率)

13600円(保険料)×100人=136万円 

50万円(遺族に支払う保険金)×2人=100万円

10万円(保険金の管理費用=◆予定事業比率)

【136万円−100万円−10万円=26万円(来年の保険金へ繰越)】

繰越保険金26万円を2.77%で運用(◆予定利率)

保険運用2年目

一年に3人が死亡する見込みで計算

26万円(繰越保険金)+7202円(繰越保険金の2.77%の利息)=26万7202円

13600円(保険料)×98人=133万2800円

50万円(遺族に支払う保険金)×3人=150万円

10万円(保険金の管理費用=◆予定事業比率)

【26万7202円+133万2800円−150万円−10万円=2円】